生徒の窓 9/9

 

*お知らせ*

***授業状況***

✿✿ 教材(9月)

長襦袢地

①琉球絣とアップ 濃紺に白抜き黄色のポイント ②大島紬とアップ 薄いベージュに濃茶色の格子柄 ③紋衣匠とアップ 優しいグレー 織地が効果絶大 ④お召し 大好きな雪輪 アップ 雪輪は黒  

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✿✿9月からの授業……緊急事態宣言中です。平日及び土曜の昼間部クラスについて、今まで通りの授業形態で行います。火曜日金曜日の夜間クラスについては20時までで切り上げ、30分繰り上げて17時30分からとさせていただきます。夜間授業の授業時間変更はしばらくの間このままでお願いします。

✿✿ 教室としては9月中も現状のままで授業を行います。「予約形式で11名迄」です。

✿✿ 2予約制についてのお願い  

ここの所、当日キャンセルが増えています。当日9時20分には教室に居りますので教室の方にお電話下さい。キャンセルが早朝、前日夜にわかっている場合には

にメールもしくは留守電をお願いします。

コロナ禍での授業となります。より多くの方に予約の枠を広げたいと思っています。当日のキャンセル枠を知りたい方や、当日時間が許せば教室にいらっしゃれる場合 にお利用していただければと思います。

キャンセル対応お願いしてからうまく機能しています。どうぞご利用ください。   

✿✿ 夜間クラスの生徒さんへ……三密対策の為に予約制にしておりますが、夜間クラスは予約なしでもお受けできる状況です。時間が取れましたら直接教室にお出かけください。昼間のクラスの生徒さんが夜間に変更出席の場合、事前にお知らせください。

✿✿ 土曜日はしばらく月3回の授業になります。

✿✿ 窓開換気の為、気候に合わせて着るものの調節をお願いいたします。

申し込みはこちらから (針山クリック)



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再開の際は、以下の注意要綱を守り授業をいたします。
1.講師は常時マスク及びフェイスシールドを着用します
2.頻繁な換気(30分毎5分間)を行います。気候の良い時は常時窓開放
3.消毒液の常備をします。
4.裁台の配置は向かい合わせにせず一方方向に並べ、一台に一人着席とします。
5.当分の間、変更出席は認めず、正規の出席曜日の方のみとします。
6.お昼は各自の裁台でお願いします。お茶は各自ご用意ください。
7.洗面の常備タオルは使用せず、各自のものをお使いください。

8.教室、鏝釜、裁ち台、へら台、ものさし、ハサミ、絎け台等、備品の消毒を毎日致します。

 

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 **凛通信**

●難にもグレードがある
●生地難と、きものの色
●難を隠す加工
●ちょっと、イイ話

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●難にもグレードがある

「難は、重症度や目立ちやすさによって、グレードに分けられる」のです。

通常、難があれば「B反(びーたん)」という降格扱いになります。
ただ、そのB反にもランクがあるのです。
業界でよく言われるのが、「AB反(えーびーたん)」。
ややこしいですが、B反の中でもいちばん上位ランクで、「難と判別されるかどうかわからない」という微妙なものも含まれます。

商品にする際、難のある場所が断ち合わせなどで回避できることがわかれば、ランクは上がります。
逆に、どんな方法でも痕跡が残り、断ち合わせでも回避できない場合は、「B反」扱いです。

難のグレードとはどういうものか、それがわかる実例をご紹介します。

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●生地難と、きものの色

糸の汚れなどで、一部織糸が黒くなっている生地があったとしましょう。
まだ染める前──白生地なので、色が違うとよく目立ちます。

この黒っぽい汚れが、何をやっても落ちなければ、生地難になります。
ですが、今はまだ白生地の段階。
この生地からどんな品物を作るのか──それ次第では、まったく問題なく販売できるかもしれません。

回避策のひとつとして、前号で「断ち合わせ」という、パーツのレイアウト変更を紹介しました。
他にも、方法はあります。

たとえば、この生地で喪服を作ったら‥‥
真っ黒に染めるので、黒い汚れはまったくわからなくなるでしょう。

ということは‥‥
難があっても、わからなくなるような色に染めたり、隠れるような加工を施すことで、難もの扱いをせずに済むのです。

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●難を隠す加工

地色が白っぽかったり、淡い色だと、染め色で難を隠すのは難しくなります。
しかし、難のある位置に、絵柄が入る品物なら、絵柄の色で隠すことができます。

無理やり絵柄を置くのは不自然ですし、難を隠すために部分的な加工を施すと、かえって浮いて見えます。
ただし、明るい緑色の葉っぱを、全体のバランスを見て、何割かは濃い緑にする‥‥といった方法は自然に使えますし、珍しくありません。

金加工のある品物なら、金加工の場所を増やして、目立たなくすることもできます。

あくまでも、絵柄の流れの中で、自然に見せることが原則です。

また、織目が段になったり、凹凸が出るような生地難は、染めや絵柄では消せません。
織りキズがあると、染めた後に余計に目立つこともあります。
これが、裁ち合わせなどの方法で回避できない場合は、「B反」となります。

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●ちょっと、イイ話

最後に、最近では聞かなくなった、古き良き時代のお話をご紹介します。

現在は引退されている先輩方が現役だった時代ですから‥‥昭和30~40年代ごろでしょうか。

呉服市場はバブル期で、高級なきものがよく売れていました。

今なら女性蔑視と言われるかもしれませんが、当時は、「花嫁修業」という言葉が一般的に使われていました。
独身女性のたしなみとして、茶道や華道の教室に通っている方が多かったのです。

茶道も華道も、和装は必須です。発表会などで、門下生がお揃いのきものを着用することもあります。
そして、先生方は呉服の知識が豊富で、目利きのできる方が大勢いらっしゃいました。
呉服屋さんは、茶道華道の先生方と交流があり、定期的に教室や先生のお宅を訪問していました。

先生方も、「この日は呉服屋さんが来てくれるから、きものの相談がある人はいらっしゃい」と門下生に声をかけて、注文やお手入れ相談などの取りまとめをするのが当たり前でした。

先生方は「信頼できる仕切り役」であり、その発言や指示に逆らう生徒さんはほとんど居ませんでした。

つまり、呉服関係者にとって、華道茶道の先生・生徒さん方は、最高ランクの上客だったのです。

難モノの話に戻りますが‥‥
お茶もお花も、お稽古で着るのであれば、難ありでもまったく支障ありません。
そして、難があるので、価格はグーンとお得になります。

呉服屋さんの営業は、そうした事情を把握していました。
で、華道茶道関係の営業には、生地難のある品物も持参していたのです。

先生方は「お稽古で着るんやったら、これで十分やわ。この生地で作りましょう」のように、難モノでも商談がまとまったのです。

呉服屋さんは商品が売れて喜び、先生や生徒さんは通常より安くきものが買えて喜ぶ──「WIN×WIN」の関係が成立したのです。

現在は、このような話はほとんど聞かなくなりました。
原因はいくつかあります。

1.お茶・お花を習う人口が減っている
2.呉服に詳しく、目利きのできる先生方が減っている
3.先生方と門下生の関係性も変わり「先生から着物を買わされそう
  になるので、イヤ」と思う生徒さんが増えている(笑)

などです。

ちょっと淋しいお話ですが、今でも工夫して難モノを活用される消費者さまも、非常に少ないですがいらっしゃいます。

そういう方々のお役に立つ情報も、地道に発信していければ良いなぁ~と思います。

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凛通信等(アーカイブ)

2021年08月31日
凛マガジン(生地難)
2021年06月30日
凛マガジン(末広)
2021年06月28日
凛マガジン(湿気が原因)
2021年04月25日
凛マガジン(かけはぎ)
2021年03月29日
凛マガジン(間違いのパターン)
2021年03月01日
凛マガジン(紋1)
2021年02月07日
凛マガジン(悉皆屋さん)
2021年01月03日
凛マガジン(コロナで見えたもの)
2020年12月01日
凛マガジン(帯のトラブル)
2020年10月05日
凛マガジン(色の正体)
2020年08月27日
凛マガジン(琉球絣)
2020年07月23日
凛マガジン(藍染)
2020年07月03日
凛マガジン(マスク作成)
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