生徒の窓 8/1

 

*お知らせ*

***授業再開のお知らせ(続)***

7月6日より通常授業の体制になっています。

しばらくの間、定員予約制(10名)にさせて頂きます。正規のクラスの方のみで、予約は生徒の窓(針山をクリック)からお願いします。以降は次週の予約をしてからお帰り下さい。

現状、各クラス概ね在籍10名前後ですので「3密」を防ぐためにも変更出席はしばらくお控えください。10名に至らない日は変更の出席もお受けします。事前にお電話またはメールをお願いします。

土曜日クラスについては、8月(8.22.29)は月3回授業をいたします。都合のつく二日をお選びください。

✿✿ 9月末に、3月分未出席の分と7・8月出席できなかった方の変更出席日を設けます。教室に予定表を用意してありますので、ご記入をお願いします。(9/22~26)

 申し込みはこちらから (針山クリック)

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再開の際は、以下の注意要綱を守り授業をいたします。
1.講師は常時マスク及びフェイスシールドを着用します
2.頻繁な換気(30分毎5分間)を行います。気候の良い時は常時窓開放
3.消毒液の常備をします。
4.裁台の配置は向かい合わせにせず一方方向に並べ、一台に一人着席とします。
5.当分の間、変更出席は認めず、正規の出席曜日の方のみとします。
6.お昼は各自の裁台でお願いします。お茶は各自ご用意ください。
7.洗面の常備タオルは使用せず、各自のものをお使いください。

8.教室、鏝釜、裁ち台、へら台、ものさし、ハサミ、絎け台等、備品の消毒を毎日致します。

 

 

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朝の一言*…2019年6月から12月  (更新分です→月・夜クラスの方は読んでみてください)

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 **凛通信**

●琉球絣
●やっぱり無理だった
●色補正の不思議
●藍染の色焼け
●天然染料の補正


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●琉球絣

品物は、仕立上がりの琉球絣(りゅうきゅうがすり)。木綿の藍染(単衣仕立て)です。

焼けが入ってしまい、下前の衽(おくみ)だけ、色が変わっているとのこと。

この最初のご相談では、品物は仕入をした問屋さんに相談中とのことで、現物がお手元にありませんでした。

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●やっぱり無理だった

それから数日して、メールをいただきました。「問屋さんから直せないという返事があり、商品が戻ってきた」とのこと。よくあることです(笑)。‥‥ということで、お送りいただくことになりました。

現物が届きました。
難が見つかる場合、気づいた場所以外にも、同様の、または違う種類の難が発症していることがほとんどです。

「下前の衽が焼けている」と伺っていましたが、案の定、他にも見つかりました。

下前だけでなく、上前の衽と衿にも焼けがありました。あと、見頃も左右で色の濃さが違っていました。

単衣の商品だったので、藍染の反応を見るため、裏側でテストをしました。
補正に使用する色を少し使ってみて、どんな反応があるかを見るテストです。

元の色に近い色を使っても、反応を起こして色が変わることもあるので、テストと慎重な判断は不可欠です。

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●色補正の不思議

色の補正は「足し算」の計算のようでもあり、その一方で、計算通りにいかないところもあります。

簡単な例で説明すると‥‥

紫色が焼けて赤っぽくなったら、青色を足して元の紫に戻す‥‥という感じです。

それでうまく戻る場合もありますが‥‥

実際の色焼けの補正は、それほど単純なものではありません。焼け方や色の変化が、一点一点すべて違うからです。

染色技法、染料の種類、成分、焼け方などによって、補正に使う色や方法は、症例ごとに違います。

この琉球絣には「新橋」という色名の染料をメインで使い、そこに別の染料を少しブレンドして色を作ることになりました。

この品物は無地ではなく、薄いグレーで絣が入っています。
全体に青の染料をかけると、絣の部分は違う色になってしまうので、絣のグレー部分は避けて、細かく青を足していくことにしました。

やや細かい作業でしたが、うまく直すことができました。

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●藍染の色焼け

藍色って‥‥濃紺というか、濃い青色ですが、厳密には青色以外の要素も含まれています。
なので、単純に焼けた部分にひたすら青色を足していく、ではダメです。

これは僕らも詳しくわからないのですが(作り手の企業秘密もあるため)、同じ藍色でも、焼けると、

1.青みが薄くなり、水色になる
2.青みが抜けて、赤くなる
3.グレーになる
4.黄色っぽくなる

など、実にいろんなパターンがあります。
褪色してから、別な化学反応によって、次の色変化が起こることもあります。

藍色に限らず、同じような焼け方をしていても、症状や補正の方法は毎回違います。

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●天然染料の補正

うまく色が直っても、職人として長期的な心配があります。

藍染の焼け補正は、天然の藍で染めた繊維の上に、新たに(藍ではない)染料を足して色合いを調整する、ということをやっています。

外見上は藍染と変わりませんが、工程や色の構成成分は、100%の藍染とは違うということです。

色補正の際は、「そのとき見えている、元の藍色」に寄せるように作業をします。

ですが、ここで完璧に色が合っても、5年後、10年後に、どうなるかわからないんです。
この「○年後、○○年後にどうなるか?」は、推測や計算ではわからないんですね。

なので、こうした補正をお受けする際は、依頼者さまに説明とお断りをします。
「今は元の色と同じになっていますが、経年で変化が出てくるかもしれません」と。

キレイに直っても、何年後かに連絡があるかも?! と、ちょっとドキドキです。

幸い、独立してから約20年、まだ一度も、色が戻った・変わったというクレームはお受けしていません。
どの子もみんな、元の色と馴染んで、うまいことやってくれてるのかなぁ~と思っています。



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