生徒の窓 4/1

 

*お知らせ*

***新型コロナウィルスによる授業再開について***

新型コロナウィルスの感染を防ぐため休講しております。

4月6日より授業再開としていましたが、相次ぐ感染者の増加で心配な日々が続いております。もうしばらく授業の休講を伸ばします。4月中には再開の方向で行きたいとは思いますが状況は測りかねます。4月からおいでになる予定だった方には本当に申し訳ありません。

再開の時期は、ホームページ「生徒の窓」でお知らせいたしますので必ずご確認ください。「5月にはお会いできるとよいですね」と願うばかりです。

休講期間中何かお問い合わせ等ありましたら下記にお願いします。和裁のことに関してもお受けします。和裁のことで質問もいくつか頂いています。どんなことでも簡単なことでも質問等あれば下の「針山」クリックしてください。すぐお応えいたします。

 問い合わせはこちらから (針山クリック)

どうぞ体調管理に十分気を付けてお過ごしください。



再開の際は、以下の注意要綱を守り授業をいたします。
1.講師は常時マスク着用します
2.頻繁な換気を行います。
3.消毒液の常備をします。
4.裁台の配置は向かい合わせにせず一方方向に並べ、一台に一人着席とします。
5.当分の間、変更出席は認めず、正規の出席曜日の方のみとします。(その日の出席状況により、午後からの変更出席を当日電話連絡ののち可能とします(人数を把握できないため)
6.お昼は各自の裁台でお願いします。(集まらない)
7.洗面の常備タオルは使用せず、各自のものをお使いください。

又、休講期間の変更出席分につきましたは年内のうちにと考えています。

 

***教 材の紹介*** 


・鬼シボちりめんの名古屋帯です。豪華な絞りの柄。左はお太鼓柄、右は胴前柄

・伝統工芸品の伊勢型紙の柄(京友禅)右は柄アップ(モノトーン)

 

朝の一言*…2019年6月から12月  (更新分です→月・夜クラスの方は読んでみてください)

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 **凛通信**


●注意していたのに‥‥!
●乳脂肪とタンパク質
●絵柄が消えた!
●元通りに再現する

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「人から貸してもらったきものを汚してしまった。とてもこのままでは返せないので、取ってくれませんか?」というパターンありますね。

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●注意していたのに‥‥!

まず1件目ですが‥‥これは意外に多いトラブルです。

パーティーや披露宴で、人から貸してもらったきもので参加したら、会場で、人と接触して飲食物がきものに付いてしまった!というケースです。

お子さんの持っていたソフトクリームがグシャッと当たった(-_-) ということもありました。
こうしたトラブルは、ご本人がいくら気をつけていても防げないことで、血相を変えて相談に来られるとお気の毒に思います。

中でも多い、アイスクリームや洋菓子の汚れについて解説してみましょう。

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●乳脂肪とタンパク質

アイスクリームには、乳脂肪分が多く含まれています。
洋菓子のクリームも、乳製品が原料です。このような成分は、付いた直後はややネバネバする程度(糖分が含まれているため)ですが、少し時間が経つと、タンパク質に変化が現れます。

付着部分に硬さが出てきて、厚みを増してきます。さらに放置すると、タンパク質成分の凝固が始まります。

付いてしまったことはご本人もわかっているので、すぐに対処すれば大半はキレイになります。

意外ですが、タンパク質つながりという点では、血液のシミにも共通点が多いんですよ。こちらも、スグに気付いてお手入れすることが重要です。

1年で何度か、この類のご相談をいただきますが、幸いどれも、慌ててすぐ送ってくださるので重症化は避けられます。

ただし、一点だけ‥‥アイスクリームではありませんが、冷菓で対応できなかったものがありました。

綿のゆかたに、かき氷のいちごシロップをこぼしてしまったのです。少し洗ってみましたが、悲しいほど反応がありませんでした。

仕立て上がりの製品で、新品でも1万円以下だというお話でした。
無理に強い薬剤で補正するのは諦めて、新品を買って弁償します、とおっしゃってました。

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●絵柄が消えた!

借りたきもの関連で、いちばん鮮明に覚えているのは、クリーニングで起きたトラブルです。

借りた方が律儀で、せっかく貸してもらったんだからキレイにして返したい、と和装クリーニングに出されたのです。

すると‥‥!
あろうことか、絵柄がなくなってしまったんです!!

これは、昨年の9月29日配信分の凛通信でも取り上げましたが、今から3~40年前に生産された品物に多く使われた、バインダが原因でした。

絵柄や加工を施す際、バインダと呼ばれる合成樹脂を接着剤代わりに使うのですが、その品質が現在ほど良くありませんでした。
経年劣化で、粘性が出てバインダが浸出したり、絵柄が剥がれるトラブルが多発したんです。

クリーニング屋さんも、事前にテストはしているはずなのですが‥‥
剥がれるとわかっていれば作業しないでしょうから、チェックでは見抜けなかったのでしょう‥‥。

揮発溶剤での洗浄工程までは、問題はなかったそうです。が、クリーニング屋さんでは、仕上げに必ずプレスをします。そのプレスの熱と圧力で、バインダを介した絵柄が丸ごと、当て布に移ってしまったのです!!

商品にも原因がありましたが、クリーニングで起きた事故には違いありません。
クリーニング屋さんが弁償するということで、凛に持ってこられました。

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●元通りに再現する

一部欠損ではなく、丸ごと消えていましたので、まずはどんな絵柄だったか、導き出さなくてはなりません。

かろうじて、バインダを使った部分が、輪郭として残っていました。これで絵柄の形と輪郭はオッケー。あとは柄の中のデザインと彩色です。
これは他の場所にある、被害のなかった部分を見て模倣することになりました。

時間はかかりましたが、着実に仕上げていき、ほぼ元通りになりました。

その後、持ち主さまに事情を話したかどうかは、聞いていません。

ただ、やり直しや返品にはなっていないので、再現後に?明して許してもらったか、バレなかったか(笑)、どちらかでしょう。

同じトラブル、産着でも体験したことがあります。症状はまったく同じで、絵柄が剥がれてなくなってしまったのです。

ただ、こちらは産着特有というか‥‥お母さまが赤ちゃんを抱っこした写真が残っていたんですね! 
絵柄の再現に、大変助かったのを覚えています。

最近は動画が当たり前ですし、SNSに載せれば持ち主以外の人から情報がもらえるかもしれません。
補正の技術だけじゃなく、情報やコミュニティーが補正の精度を上げるとすれば、なかなか面白い時代だなぁ~と感じています。

***

きものの貸し借り、とてもいいことだと思いますが、トラブルになるのはイヤですね~。
かき氷のシロップのような例外もありますが、もしお困りの事態になったら、まずはご連絡・ご相談ください。




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